価格帯・種類のセグメントを分けて考える
同じ商品カテゴリーでも素材と価格帯が違えば別市場として扱う
対象の商品に様々な価格帯や種類がある場合、それぞれ分けてリサーチする必要があります。本革とレザーでは素材・価格帯・顧客層がすべて異なります。これを同じ市場として分析すると、価格設定ミスやライバル分析の誤りにつながります。
実際のAmazon商品例:財布 メンズ 長財布
本革(栃木レザー)
ecoofee 財布 メンズ 長財布 本革 大容量 スキミング防止 YKK製ラウンドファスナー
¥8,860
直近30日販売数: 552個
カテゴリーランキング: #20 メンズ財布
FBA送料: ¥318 / 粗利益率: 96%
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高品質素材・高価格帯セグメント
合成レザー(PUレザー)
GLEVIO[グレヴィオ] 一流の財布 職人が作る 長財布 父の日 プレゼント財布 メンズ
¥3,980 (-33%)
直近30日販売数: 618個
カテゴリーランキング: #35 メンズ財布
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廉価素材・低価格帯セグメント
財布のセグメント分類例(正しいリサーチの分け方)
NG例
本革 ¥8,860
と
レザー ¥3,980
を同じライバルとして比較
→ 価格設定ミス発生
OK例
本革セグメント
¥5,000台
¥6,000台
¥7,000台+
を個別に分析
OK例
レザーセグメント
¥2,000台
¥3,000台
¥4,000台
を個別に分析
よくあるセグメントミス
素材がレザーの5,000円台の商品と、スキミング防止・極薄・本革仕様の7,000円台の商品を同じセグメントのライバルとして扱うと価格設定を大幅に誤ります。仕様・素材・価格帯を組み合わせて正しくセグメントを切ることがリサーチ精度を決める重要な作業です。
リサーチ対象の利益額を設定する
利益600円以上・理想は1,000円以上の商品を狙う
どのような利益額の商品をリサーチすればよいか。利益で600円以上、理想は1,000円以上の商品をリサーチの対象にしましょう。商品をリリースした後、なるべく長期で販売するためには利益を確実に確保できる価格設定が重要です。
〜¥599
広告・クーポン・価格調整の余地なし。撤退リスク大。
対象外
¥600〜
最低ライン。価格を下げても500円の利益が残るよう設計する。
最低ライン
¥1,000〜
理想。広告・セール・クーポンを使いながら長期販売できる余裕がある。
理想
¥1,500〜
最理想。価格戦略の幅が広く、長期安定販売が最もしやすい。
最理想
長期販売を実現する価格戦略のフロー
リリース時
利益1,000円取れる価格でスタート (例:¥4,500で販売)
最初は十分な利益幅を確保して出品する
↓
売れ行き鈍化
価格を下げて利益500円確保 (例:¥3,800に値下げ)
それでも利益が残っていればクーポン・広告など販促戦略が使える
↓
利益ゼロ
販促戦略が使えず撤退
利益が残っていないと広告もセールもできない。これを防ぐために最初の利益設計が重要。
i
利益率は30%以上を保つことが推奨されます。また、商品をリリースするまでにリサーチ時間・商品カタログ作成・サンプル発注などのコストがかかっているため、長期販売を前提とした利益設計が不可欠です。
最初からマス市場をリサーチしない
財布・名刺入れ・ビジネスリュックなどは最初の商品に向かない
マス市場の商品は需要が大きい一方で、販売経験・資金・商品力が必要で参入ハードルが非常に高い市場です。財布・名刺入れ・ビジネスリュックなどのマス商品を扱うセラーにはOEMセラーが多く、ODMで戦うのは経験を積んでからにしましょう。
マス市場の特徴(最初は避ける)
・ライバルが豊富な販売経験を持つ
・商品ページが高クオリティで作り込まれている
・広告費が高く、SEOを上げるのが大変
・すでに多くの人が販売していて差別化が難しい
・大量の資金が必要になることが多い
ニッチ市場から始めるメリット
・ライバルが少なく参入しやすい
・少ない資金でスタートできる
・OEMビジネスの流れを経験できる
・自信とノウハウが蓄積できる
・成功後にマス市場へステップアップ可能
最初に避けるべきマス市場商品の例
財布
名刺入れ
ビジネスリュック
ワイヤレスイヤホン
スマホケース(定番)
充電器・モバイルバッテリー
ライバルの販売数計測の注意点
SellerSpriteの数値は実際より多く出る。ランキング早見表を使う
ライバルの販売数は大カテゴリーのランキング平均から推測していきます。SellerSpriteの販売数予測は実際より多く出てしまうため、ランキング早見表を参考にしてください。正確に把握するにはランキングの平均と補正係数(×0.3〜0.4)を合わせて判断しましょう。
ランキングと販売数の関係で知っておくべき重要な仕組み
ランキングの判断は販売数と売上の両方で総合的に決まる
販売数が少なくても売上が大きい商品は一気にランキングが上がることがある(高単価商品の特徴)
SellerSpriteの販売数は実際より多く表示される傾向があるため、必ず補正が必要
補正後の販売数 = SS表示数 × 0.3〜0.4(少なく見積もって判断する)
靴を扱う際の注意点
サイズ展開と返品率の高さを理解してから参入を判断する
靴はカラーとサイズが多く、在庫を多く持つ必要があるため資金が必要になります。また人によって足の形が違うため返品が起こりやすい商品カテゴリーです。初心者にはリスクが高く、まずはサイズやバリエーションが少ない商品から経験を積むことを推奨します。
お金がかかる
サイズ(22〜30cm等)× カラー数分の在庫を用意する必要がある。
バリエーション数が多いほど初期投資が膨らみ、売れ残りリスクも高くなる。
返品が多くなる
人によって足の形・幅・甲の高さが異なるため、同じサイズ表記でも合わないことが多い。
返品率が高くなるとアカウント評価が下がるリスクもある。
推奨する対応
靴を扱う場合は、サイズ・カラーのバリエーションが最小限の商品から始めましょう。例えばワンサイズ展開のシューズ(スリッパ・ルームシューズ等)や、S/M/Lの3サイズ展開など、在庫・返品リスクを最小化できる商品から経験を積むのが得策です。
マーケットイン思考で商品を選ぶ
Amazonで既に人気のある商品を見つけてから仕入れる
マーケットイン思考とは、Amazonで既に人気のある(売れている)商品を販売することです。Amazonでは検索を行わないと商品を見つけることが難しく、売れ筋のキーワードを調べることが重要になります。自分が「良いと思った商品」を仕入れるのではなく、「市場が欲しがっている商品」を見つけてから参入するのが正しい順番です。
マーケットイン思考の流れ
Amazonで
キーワード調査
→
売れている
商品を発見
→
ライバルを
分析する
→
1688で
商品を探す
→
独自商品として
リリース
プロダクトアウト(NG)
「この商品が良さそうだから仕入れよう」
→ 市場の需要を無視するため売れない
マーケットイン(OK)
「売れているから差別化して参入しよう」
→ 需要が確認済みなので売れる可能性が高い
i
SellerSpriteの「商品リサーチ」→「マーケット分析」機能を使うと、どのキーワードでどのくらいの需要があるかを月間検索数から確認できます。売れ筋キーワードを調べてから商品カテゴリーに入るのがマーケットイン思考の実践的な手順です。
このレッスンのまとめ — 6つの注意点
01
同じ商品でも素材・価格帯ごとにセグメントを分けてリサーチする。本革とレザーは別市場として分析する。
02
利益は最低600円以上、理想は1,000円以上を確保できる商品を選ぶ。利益がないと販促戦略が使えず撤退になる。
03
1商品目からマス市場(財布・名刺入れ等)は狙わない。ニッチ市場で経験を積んでからステップアップする。
04
SellerSpriteの販売数は実際より多く出る。ランキング早見表+補正係数(×0.3〜0.4)で実態に近い数字を把握する。
05
靴はサイズ・カラー展開の多さと返品率の高さがリスク。初心者はバリエーションが少ない商品から始める。
06
マーケットイン思考で商品を選ぶ。「売れているから参入」の順番が正しく、「良さそうだから仕入れる」は失敗のもと。
このレッスンの内容が理解できたら
感想やポイントを記入して、次のステップへ進んでください。
次のステップでは、SellerSpriteを実際に操作してリサーチを進める実践編に入ります。