リサーチ商品の選び方

Chapter 02 · Lesson 06
Product Research — Selection Method
Step 07

リサーチ商品の選び方 完全版
7つのステップで商品を絞り込む

感覚でなく、ロジックと数字で商品を選ぶ。
タイプ分類→ライバル確認→利益計算→レビュー分析まで、一連の流れを完全解説します。

00

ニッチ商品の3つの分類を理解する

リサーチを始める前に「ニッチとは何か」を正確に把握しよう

「ニッチな商品」とは、単に「珍しい商品」という意味ではありません。ニッチには3つのタイプがあり、どのニッチを狙うかによってリサーチの方向性が変わります。

01
商品それ自身がニッチ
市場に出回っていない、もしくは非常に少ない独自の商品そのもの。そのカテゴリー自体の競合が少ない。
例:特定の用途向けの専門工具、マイナースポーツ用品
02
商品タイプ(分類)がニッチ
商品カテゴリー自体は大きいが、その中の特定タイプ(分類)に絞ることでニッチになる。最も狙いやすい手法。
例:リュック→登山用リュック、財布→スリム長財布
03
キーワードの組み合わせがニッチ
A B
2つ以上のキーワードを組み合わせることで検索ボリュームが絞られ、競合が少なくなる。
例:「防水+登山用リュック」「夜間走行+自転車ライト」
01

タイプで商品を分類する

大カテゴリーからニッチなタイプに絞り込む

同じ「リュックサック」でも、登山系・ビジネス系・防水機能付き・通学用など多くのタイプがあります。ビジネス系は競合が多くSEOを上げるのに広告費がかかり、カタログも作り込む必要があります。最初はライバルが少ないニッチなタイプから始めましょう。

リュックサックのタイプ分類例
リュック
サック
ビジネス系 競合多・広告費高
登山・アウトドア系 ニッチ・狙い目
防水機能付き
通学・キッズ用
登山系リュックが売れているのであれば深掘りしてリサーチを続ける。売れていなければそのタイプはリサーチ対象から外す。
02

競合ライバルの存在を確認する

参入すべき市場か否かを数字で判断する

ライバルが強豪・競合が多い市場では、商品ページ(カタログ)がしっかり作り込まれています。作り込まれたカタログが並んでいる市場はすでに激戦区。逆にカタログが粗い市場は参入余地があります。

競合ライバルが多いかどうかの判定基準
メインキーワードで検索した際に、月間500個以上販売しているセラーが3社以上出てくる
例:「ワイヤレスイヤホン」「iPhoneケース」など定番キーワード
参入を避ける
月間500個以上販売しているセラーが2社以下、または月間100〜300個程度のセラーが多い市場
ニッチキーワードで検索した際に競合が分散している状態
参入可能
初心者が避けるべき競合過多な商品例

以下のような定番商品はすでにライバルが多く、初心者には難易度が高い市場です。

ワイヤレスイヤホン iPhoneケース ナイトキャップ 財布(定番タイプ) ビジネスリュック
カタログの作り込み度で競合を判断する
競合が多い市場のカタログ
・プロのデザイナーが制作した高品質な画像
・商品説明文が詳細に作り込まれている
・A+コンテンツ(ブランドストーリー等)あり
・レビュー数が多く星評価も高い
参入余地がある市場のカタログ
・商品画像がシンプルまたは質が低い
・説明文が短い、または日本語が不自然
・A+コンテンツがない
・レビュー数が少ない(500件以下)
03

タイプ別の販売価格とランキングを確認する

価格帯×メリデメを把握して商品を絞り込む

販売価格は最低2,000円以上。可能であれば3,000〜4,000円以上の商品が理想です。価格が上がれば利益額も上がり、ライバルが少なくなる傾向があります。

高価格帯(4,000円以上)のメリット
価格帯が高いほどライバルが少なくなる傾向がある
利益単価が高く、長期間販売しやすい
広告の費用対効果が出やすい
高価格帯のデメリット
販売個数が少ない傾向にあり回転率が悪い
仕入れ単価も高く、初期投資が大きくなる
資金回収まで時間がかかる場合がある
04

1688で仕入れ相場を確認する

FBAシミュレーターと1688価格から利益が出る原価を逆算する

一般的にプライベートブランド販売の平均的な利益率は30%と言われています。FBAシミュレーターで「利益率30%に収まる原価の上限」を計算し、その原価を元に1688で仕入れ先を探します。

Amazon公式ツール
FBA料金シミュレーター
商品のASINを入力するだけで、Amazon手数料・FBA料金・利益を自動計算。リサーチ段階で必ず使うツールです。
FBAシミュレーターを開く
Amazon FBA料金シミュレーター — ビジネスリュック(¥5,399)の計算例
利益率30%目標(原価¥2,100)
売上合計¥5,399
Amazon手数料¥552
出荷費用(FBA)¥975
在庫保管手数料¥122
商品の原価¥2,100
利益500円確保(原価¥3,200)
売上合計¥5,399
Amazon手数料¥552
出荷費用(FBA)¥975
在庫保管手数料¥122
商品の原価¥3,200
1688での仕入れ上限(元)を逆算する
FBAシミュレーターで確認
利益率30%の場合の1688仕入れ上限
原価上限
¥2,100
÷
為替レート(目安)
30円/元
=
仕入れ上限
70元
利益500円確保の場合の1688仕入れ上限
原価上限
¥3,200
÷
為替レート(目安)
30円/元
=
仕入れ上限
106元
為替レート早見表(ラクマート船便参考)
国際為替レート1元あたりの円換算(目安)計算の例
19元(元安)約29円/元100元 → 約2,900円
20元(基準)約30円/元100元 → 約3,000円
21元約31円/元100元 → 約3,100円
22元(元高)約32円/元100元 → 約3,200円
より正確な原価の計算式

(国際為替レート × 仕入れ元)+ 300円 で計算すると、代行手数料・検品費用を含んだ実際の原価に近い数字が出ます。+300円には代行業者の手数料や検品費用が含まれています。

05

利益計算と月間収益シミュレーション

FBAシミュレーターとランキング早見表を組み合わせて月収を予測する

FBAシミュレーターで1個あたりの利益を計算し、ランキング早見表から月間販売個数を割り出すことで、月間利益の合計をシミュレーションできます。SellerSpriteの過去販売実績は正確な数値が出にくいため、BSRランキングの平均からランキング早見表を参考に個数を割り出しましょう。

月間収益シミュレーション手順
01
FBAシミュレーター1個あたりの純利益を計算する
02
SellerSpriteでBSRランキングの直近3〜6ヶ月の平均を確認する
03
ランキング早見表から月間販売数の目安を割り出す(×0.3〜0.4で補正)
04
純利益 × 月間販売数 = 月間利益合計を算出する
05
自分が狙う3割のシェア目標と組み合わせて最終的な月収を試算する
月間収益シミュレーション例
1個あたり純利益
¥1,650
月間目標販売数(3割)
105個
月間利益合計
¥173,250
06

ライバル分析を行う

タイプで絞り込んだ競合を6つの視点で分析する

タイプ(分類)で絞り込んだ上位ライバルを、以下の6つのポイントで分析します。ライバルの弱点を見つけることが、差別化のヒントになります。

ライバル分析の6つのチェックポイント
1
販売価格
価格帯の相場と自社の入れる余地
2
ランキング
BSRランキングと月間販売数の目安
3
月の利益合計
そのライバルの月間推計利益
4
レビュー内容
高評価・低評価の傾向と改善点
5
ページのクオリティ
カタログの完成度と改善余地
6
商品の良い点・悪い点
差別化できるポイントの特定
07

レビューを分析して差別化ポイントを見つける

悪いレビューこそが差別化のヒントの宝庫

レビューには商品の本質的な評価が詰まっています。悪いレビューを読むことで、ライバル商品の欠点が分かり、その欠点を改善した商品を1688で探すというリサーチの方向性が見えます。

高評価レビュー(4〜5つ星)
読み取れる情報
購入の決め手になったポイントが書かれている
実際に使用した際の満足ポイント
キャッチコピーや販売ページ作成のヒントになる
「どんな人が」「何のために」買ったかがわかる
活用法:商品の売りポイントをページに反映させる
低評価レビュー(1〜2つ星)
読み取れる情報
商品の改善要望・不満点が書かれている
品質の問題(素材・縫製・耐久性など)が分かる
梱包・配送の問題が記録されている場合も
「写真と実物が違う」などのカタログの問題
活用法:問題を改善した商品を1688で探す
差別化の戦略

悪いレビューで指摘されている問題を改善できている商品を1688で見つける。それが「ライバルより優れた独自商品」の作り方です。「サイズが小さすぎる」という悪評があれば、より大きいサイズの商品を探す。「壊れやすい」という評価があれば、素材が改善された商品を探す。このアプローチが差別化の基本です。

このレッスンのまとめ — 7ステップの流れ

00
ニッチの3分類(商品・タイプ・キーワード)を理解し、タイプ別ニッチが最もとりやすい手法。
01
商品をタイプで分類してライバルが少ないニッチなタイプを特定する。売れているか確認してから深堀する。
02
月間500個以上販売セラーが3社以上いる市場は競合過多。カタログの作り込み度でも判断する。
03
理想の価格帯は3,000〜4,000円以上。利益単価が高くライバルが少なくなる傾向。
04
FBAシミュレーターで利益率30%に収まる原価の上限を算出し、÷30円で1688の仕入れ元限を逆算する。
05
純利益 × 月間販売数(補正後)で月間利益シミュレーションを必ず行う。
06
ライバルを6つのポイント(価格・ランキング・利益・レビュー・ページ質・商品の強弱)で分析する。
07
悪いレビューが差別化のヒント。不満点を改善した商品を1688で探すことが独自商品の作り方の基本。

このレッスンの内容が理解できたら

感想やポイントを記入して、次のステップへ進んでください。

次のステップでは、実際にSellerSpriteを操作しながらリサーチを行う実践手順を解説します。

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