リサーチ前に抑えておくべきポイント

Chapter 02 · Lesson 03
Research Fundamentals — Core Strategy
Step 03

リサーチ前に抑えておくべき
重要ポイント 完全版

市場の正しい見方・3割シェア戦略・販売数の読み方・
在庫数の裏技確認法まで、実践に必要な知識をすべて解説します。

01

市場調査の目的とは?

市場調査の目的は、商品の売れる理由をしっかり説明できるようになることです。「何となく売れそう」という感覚だけで販売しても根拠が弱く、失敗する可能性が高くなります。

調査のポイント(正しい姿勢)
商品がなぜ売れているのか具体的に説明できる
売れている理由を数字と根拠で説明できる
価格帯・品質・差別化の視点で分析できている
悪い例(失敗につながる考え方)
「何となく売れている」という感覚だけで選んだ
売れている理由が曖昧なまま仕入れた
時間をかけたから大丈夫と思い込んだ
実際の失敗事例

十分なリサーチをせずに売れる理由を説明できない商品をリリースして失敗した経験があります。また、具体的な根拠なしに「時間をかけてリサーチした」という理由だけで仕入れた商品が売れず、在庫を1年以上抱えたこともありました。市場調査は「時間をかければよい」ではなく、売れる理由を具体的に説明できるまで考え抜くことが大切です。

02

3割のシェアを目標にする

同一のニーズを満たす競合商品の月間総販売数の3割のシェア獲得を目指します。その市場で利益として月間5万〜10万円を稼げるようにリサーチを進めていきましょう。この手法に慣れてくれば、一つの商品で月間30万円の利益を狙うことも十分可能です。

競合他社の月間販売数(例)
A社
200個
B社
100個
C社
50個
月間総販売数 350個
差別化
商品で参入
目標
合計350個から
目標販売数
105
個 / 月
350 × 30% = 105
3割のシェア獲得
03

ニッチ市場からスタートする理由

大衆向けの市場(マス市場)には経験から勝ちパターンを知っている強者ライバルが揃っています。初心者がいきなり同じ土俵で戦っても苦戦するのは当然です。財布・ワイヤレスイヤホンのような定番マス商品は、SEO順位を上げるために最初から多大な広告費が必要になります。

STEP 1
小規模市場
(ニッチ市場)
リスクが低く参入しやすい
ライバルが少なく戦いやすい
作業の流れを経験できる
コツを掴んでから次へ進む
成功パターン
習得後
STEP 2
大規模市場
(マス市場)
成功パターンを掴んでから挑戦
月間30〜100万円の利益も狙える
販売数が圧倒的に多い
経験があれば攻略可能
04

ランキング早見表の活用方法

ライバルの月間販売数はAmazonの画面からは直接確認できません。そこで大カテゴリーごとのランキングと販売数の対応表を作成しました。おおよその市場規模を素早く把握するために活用してください。

i
2つの表を用意しています。表①は「販売数からランキングを調べる」場合に、表②は「ランキングから販売数を逆引きする」場合に使います。目安として活用し、正確な数値はSellerSpriteで確認してください。
表① 月間販売数 → ランキング目安
「月に〇個売れている商品は何位くらいか」を調べるときに使う表。
ランキング早見表① — 月間販売数 → ランキング
カテゴリ50個100個300個500個1,000個
ホーム&キッチン30,000〜60,000位20,000〜30,000位7,000〜13,000位3,000〜10,000位1,000〜5,000位
家電&カメラ6,000〜10,000位3,000〜6,000位1,500〜6,000位600〜2,000位200〜1,000位
スポーツ&アウトドア17,000〜40,000位9,000〜15,000位3,000〜6,000位1,000〜2,000位500〜700位
車&バイク9,000〜28,000位2,500〜7,000位1,000〜4,000位800〜2,300位40〜250位
DIY・工具・ガーデン6,000〜2,500位2,500〜9,000位1,000〜5,000位300〜1,500位10〜250位
産業・研究開発用品5,000〜15,000位2,500〜5,000位1,000〜2,000位100〜700位10〜500位
大型家電2,000〜3,000位1,000〜2,000位300〜8,000位50〜700位10〜200位
おもちゃ12,000〜25,000位4,000〜10,000位1,500〜6,000位1,000〜2,400位30〜1,100位
文房具・オフィス用品15,000〜35,000位5,000〜10,000位1,000〜6,000位600〜3,500位20〜500位
ビューティー20,000〜40,000位10,000〜25,000位7,000〜13,000位6,000〜12,000位3,000〜7,000位
シューズ&バッグ4,000〜20,000位1,000〜5,000位300〜1,500位100〜1,000位20〜650位
ジュエリー1,000〜10,000位300〜1,000位100〜400位20〜400位10〜200位
腕時計1,000〜6,000位800〜3,000位100〜500位50〜400位10〜100位
服&ファッション小物6,000〜12,000位1,000〜6,000位500〜1,000位80〜1,000位10〜500位
ドラッグストア20,000〜40,000位20,000〜25,000位9,000〜16,000位6,000〜10,000位4,000〜8,000位
ベビー&マタニティ4,000〜13,000位1,600〜6,000位800〜2,400位100〜700位10〜500位
ホビー10,000〜30,000位3,000〜8,000位1,000〜5,000位500〜2,000位60〜800位
パソコン・周辺機器10,000〜25,000位3,000〜6,000位1,500〜6,000位700〜2,000位200〜1,500位
ペット用品20,000〜30,000位7,000〜15,000位3,000〜7,000位2,000〜5,000位200〜1,500位
表② ランキング → 月間販売数の逆引き
ランキングが分かっているとき、月間何個売れているかを確認する表。
ランキング早見表② — ランキング → 月間販売数
カテゴリ500位1,000位1,500位2,000位2,500位3,000位
ホーム&キッチン700個500個300個270個240個210個
家電&カメラ1,300個900個750個600個500個450個
スポーツ&アウトドア540個390個270個210個180個150個
車&バイク240個210個180個150個120個90個
シューズ&バッグ600個400個300個200個180個150個
服&ファッション小物600個450個300個240個210個180個
ドラッグストア1,500個1,200個900個600個540個450個
ベビー&マタニティ200個150個120個90個60個30個
ホビー450個300個240個180個150個120個
パソコン・周辺機器540個390個270個210個180個150個
ペット用品500個330個300個240個180個150個
05

自分で早見表を作成する方法

早見表はあくまで目安です。SellerSpriteを使って自分でカテゴリー別のランキングと販売数の関係を計測する方法を覚えておくと、より精度の高いリサーチができるようになります。

SellerSpriteを使った自作手順
01
SellerSpriteの「マーケット」→「商品リサーチ」で計測したいカテゴリーを選択する
02
「親カテゴリーBSR」に計測したいランキング数値を入力して検索する
03
在庫追跡可能な商品(購入制限がかかっていない商品)をリサーチ対象として選ぶ
04
毎日、決めた時間にランキングと在庫数をチェックして記録する
05
前日から減った在庫数が売れた数。例:89 − 72 = 17個が昨日売れた数量と判断できる
06
「どのランキング帯でどのくらい売れているか」をメモして、自分専用の早見表を作成する
06

Amazonカート法:ライバルの在庫数を調べる

ライバルの現在の在庫数は、Amazonのショッピングカートを使った「カート法」で簡単に確認できます。無料・無制限で使えるこの手法は、市場参入の判断に非常に役立ちます。

STEP 1
商品を
カートへ
「カートに入れる」
をクリック
STEP 2
数量を
10+に
ドロップダウンで
「10+」を選択
STEP 3
999と
入力して更新
テキストボックスに
「999」と入力→更新
RESULT
在庫数が
判明
メッセージに
実在庫数が表示
確認手順(画面イメージ)
STEP 1 — 商品ページで「カートに入れる」をクリック
amazon.co.jp/dp/B0B7G9JW69
【家電販売員監修】ズルすぎるハンドミシン 初心者向き 電動 小型ハンディ コンパクト ミシン
¥6,399 (税込)
カートに入れる
セラースプライト: 直近30日販売数 292個 / 粗利益率: 78%
STEP 2〜3 — 数量を「10+」→「999」と入力して「更新」をクリック
amazon.co.jp/gp/cart/view.html
ショッピングカート
【家電販売員監修】ズルすぎるハンドミシン 初心者向き…
在庫あり
数量: 999 更新 ← 999と入力して更新をクリック
¥6,399
RESULT — 表示されたメッセージで在庫数が判明
amazon.co.jp/gp/cart/view.html
ショッピングカート
【家電販売員監修】ズルすぎるハンドミシン 初心者向き…
在庫あり
この出品者のお取り扱い数は 89点 です。
この商品の他の出品者のお取り扱いについては商品詳細ページでご確認ください。
数量: 89 ← 実在庫数89個と判明!
¥6,399
小計 (89 個の商品)(税込): ¥569,511
別の出品者の確認例

同じ商品でも別のセラーを確認すると「この出品者のお取り扱い数は72点です」と表示されることもあります。複数の出品者の在庫数を調べることで、その商品の市場全体の在庫規模がわかります。

i
在庫上限設定をしているセラーの場合、実際の在庫数より少ない数字が表示されることがあります。また購入制限がかかっている商品にはこの方法は使えません。あくまで目安の一つとして活用してください。
07

SellerSpriteの販売数は3〜4割で見る

SellerSpriteに表示される月間販売数は参考値であり、実際の販売数より多く表示される傾向があります。実態に近い販売数を把握するために、SellerSpriteの数値に3〜4割をかけた数字を実販売数として見ます。予想より売れていない市場への参入を避けるためでもあります。

×0.3〜0.4 実態に近い
販売数の倍率
×0.5 売れている商品の
最大ケース
×0.3 少なめに
見積もる場合
実際の計算例
SellerSpriteの表示値
786個 / 月
(直近30日の販売数として表示)
×
補正係数
0.3
(少なめに見積もって30%)
=
実態推計
235
個 / 月
補正する理由

SellerSpriteのアルゴリズムは売れている商品を多く見積もりがちです。実際に入庫してみると想定より販売ペースが遅いケースがあります。少なく見積もって参入する方が安全で、実際はそれより売れたときに嬉しい誤算になります。

このレッスンのまとめ

01
市場調査の目的は「売れる理由を具体的に説明できること」。感覚ではなく根拠を持って商品を選ぶ。
02
競合の月間総販売数の3割のシェアを狙う。まずは月5〜10万円の利益を目標に進める。
03
初心者はニッチ市場からスタートしてコツを掴み、慣れてからマス市場へステップアップする。
04
ランキング早見表で市場規模のおおよそを把握する。正確な数値はSellerSpriteで確認する。
05
Amazonカート法(999入力)でライバルの在庫数を無料で確認できる。毎日記録して販売数を割り出す。
06
SellerSpriteの販売数は3〜4割を掛けた数字を実態として判断する。少なめに見積もることでリスクを下げる。

このレッスンの内容が理解できたら

感想やポイントを記入して、次のステップへ進んでください。

次のステップでは、SellerSpriteを実際に操作しながらリサーチを進めていきます。

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